日本酒醸造技術の保存：UNESCO無形文化遺産指定の文化的・歴史的意義

3月14日、無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議において、我が国として、無形文化遺産保護条約に基づく無形文化遺産代表一覧表への記載に向け、「伝統的酒造り」を提案することを決定しました。

日本の伝統工芸である酒造りが、ユネスコ無形文化遺産に登録されることが申請されました。日本酒は、米、水、麹から作られる日本の伝統的なアルコール飲料で、何世紀にもわたって日本文化の重要な部分を占めてきました。ユネスコの登録により、酒造りが日本の社会と文化の中で何世代にもわたって果たしてきた技術や役割が認められるでしょう。

伝統的な酒造りには、米を洗ったり、浸したり、蒸したり、冷ましたり、麹と水を混ぜて醪を作ったりするなど、いくつかの工程があります。この醪は、発酵、ろ過、熟成などの工程を経て最終的な製品ができます。各工程には細心の注意と技術が必要であり、この技術は代々の酒造り人から受け継がれています。

今回のユネスコ登録は、伝統的な酒造りの重要性を認識させるだけでなく、日本社会における日本酒の文化的意義の認知を高める役割を果たします。酒造りは単なる工芸品ではなく、日本の歴史と文化に欠かせないものであり、日本の自然界との深いつながりや伝統的な生活様式を反映しています。

伝統的な日本の酒造りプロセスは、日本文化や歴史におけるその重要性を際立たせるものです。この指定は、日本社会における酒造りの文化的重要性や技術についての認識を高めることで、この工芸が代々の酒造り人から受け継がれてきたことを伝えます。

写真出典：外務省ホームページ