資産運用立国と日本金融市場の魅力向上に関する会合 | JPN
令和6年8月28日、岸田総理は、総理大臣官邸で資産運用立国と日本金融市場の魅力向上に関する会合に出席しました。
会議では、関係省庁等からの説明が行われました。
総理は、締めくくりの挨拶で次のように述べました。
「本日は、有識者の皆様方から貴重な御意見をお聞かせいただきました。ありがとうございました。また、岸田政権に対する評価のお言葉も頂きました。感謝申し上げます。
多くの方々から、長期・積立、そして、分散投資の重要性について御指摘がありました。株価は様々な要因によって決まるものであり、時には短期的な動きとして大きく下落することもありますが、皆様方の御指摘のとおり、そうした場合であっても、中長期的な視点で冷静な判断を行うことが極めて重要です。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)安藤理事長におかれては、金融機関と連携し、安定的な資産形成のためには長期・積立・分散投資が重要である旨、広報・周知を徹底していただきますよう、お願い申し上げます。
同時に、金融庁においては、金融機関が顧客本位の立場に立って顧客へ丁寧な対応を行うよう取組を促してください。さらに、今般の市場変動の要因分析を継続しつつ、日本市場の更なる魅力向上に向け、東証と連携し、市場改革を進めてください。
また、アセットオーナーシップ、そして、企業年金・個人年金の改革の重要性についても御指摘を頂きました。
本日、アセットオーナー・プリンシプルの最終版を公表いたします。このプリンシプルが多くの主体で受け入れられ、それぞれの運用力・ガバナンス向上に繋(つな)がるよう、政府として、関係省庁から、所管の公的アセットオーナーの体制整備を促すとともに、広く所管団体・企業への周知を図ってください。
企業年金については、見える化・情報開示の強化に向けて、各企業年金の情報を厚生労働省が集約し、企業や専門家が分析しやすい形で提供できるよう、厚生労働省において利便性に配慮した制度設計を進めてください。また、個人年金の充実に向けて、NISA(少額投資非課税制度)に続き、iDeCo(個人型確定拠出年金)の大胆な改革を実行してください。
最後に、皆様からは、資産運用立国に関する政策の継続性が重要であるという御指摘を多く頂きました。日本経済は新たなステージへの力強い移行が続いており、それを金融面から支えているのが資産運用立国です。今後とも、継続的かつ強力に改革を実行してください。皆様方の引き続きましての御理解と御協力をお願い申し上げます。ありがとうございました。」
————————————————
出典:首相官邸ホームページ(当該ページのURL)