「生活者としての外国人」のための日本語学習サイト「つながるひろがるにほんごでのくらし」(通称:つなひろ)新たな学習コンテンツが追加されました
令和4年3月30日
文化庁は、「生活者としての外国人」のための日本語教室空白地域解消推進事業の一環として、国内の日本語教室が開催されていない地域(以下、「空白地域」という)に居住する外国人が生活場面に応じた日本語を学習できるICTを活用した教材を開発・提供しています。この度、日本語習得度に応じてレベル分けしているところの、一番高いレベルである「レベル3」に、5つの学習コンテンツが加わりました。「職場であいさつをする」「病気を予防する」など、実際の場面を想定した動画コンテンツで実践的に学べます。また、「はじめに覚えよう︕日本語の便利なフレーズ」という、よく使うワンフレーズを紹介する動画6本も追加しました。(全動画数117本)さらに、コンテンツを探しやすいようデザインを更新し、新たにロゴも作りました。ますます使いやすく、親しみやすいサイトを目指します。
記
1.目的
我が国の在留外国人は、約282万人(令和3年6月末)となっており、新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、増加傾向にあり、日本語教育に対するニーズが高まっています。文化庁では、取りこぼしのない日本語学習機会の提供のため、空白地域に住む外国人等を対象として、生活に必要な日本語の学習機会を提供することを目的とし、日本語学習サイト「つながるひろがるにほんごでのくらし」(通称: つなひろ)の開発・提供を行っています。
2.概要
-
○「はじめに覚えよう︕日本語の便利なフレーズ」を追加。初めて学ぶ人に向けた学習領域を拡大
これまで本サイトでは、レベルを3段階にしていましたが、レベル1よりも基礎的な日本語を学習するためのコンテンツを求める声に応じ、よく使うワンフレーズに特化した短い動画を用意しました。「すみません」「なんですか」「どうぞ」など、いろいろな場面で様々な使い方ができるフレーズを、動画により場面をイメージしながら学ぶことができます。
-
○レベル3に5つの生活の場面を追加
これまでレベル3に類されるコンテンツは4場面でしたが、新たな場面が加わりました。「職場であいさつをしよう」「行きたい場所に自分の力で行ってみよう」「安全に注意して移動しよう」「病気を予防しよう」「住民として地域の活動に参加しよう」の5つです。
-
○「つながるひろがるにほんごでのくらし」(つなひろ)の新しいロゴを作成
サイトのイメージの浸透、親しみやすさの拡大を目指して、ロゴを作成しました。シャープな書体と、笑顔をモチーフとしたオブジェクトを共存し、楽しい学びを表現しました。
3.参考
- 日本語学習サイト「つながるひろがる にほんごでのくらし」とは
- ●特徴
- ○Point1 いつでもどこでも学べる
- パソコンやスマートフォンがあればすぐに学習可能です。
- 1動画30秒~5分程度なので隙間時間でも学習可能です。
- ○Point2 だれでも学べる
- 登録不要なので、誰でも利用可能です。
- レベル別のコンテンツ提供で、自分にあった学習レベルから学習を開始できます。
- ○Point3 すぐに使える
- 生活に根差したシーンの日常会話を学ぶため、学んだ日本語はすぐに役立ちます。
- 防災、ごみ捨て、あいさつ、買い物、電車、引っ越し…等。身近な日本語を動画でお手軽に学べます。
- ●対象国内に在住する外国人等
- ●公開開始日令和2年6月1日(令和3年3月、12月、令和4年3月にコンテンツ追加)
- ●提供言語
- 14言語(英語、中国語(簡体字)、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、フィリピノ語、ネパール語、インドネシア語、クメール(カンボジア)語、韓国語、タイ語、ミャンマー語、モンゴル語、日本語)
- ●内容
- 生活に根差した39シーンにおける日本語学習ができるコンテンツを収録
- ●その他の特徴
- ・無料提供・登録不要。パソコンの他、スマートフォン表示にも対応。
- ・外国人や日本語の指導者が本サイトを活用しやすいように「使い方ガイドブック」や、広報ツールとしてパンフレットや宣伝用動画も併せて公開。
- 本サイトの広報ツールURL https://tsunagarujp.bunka.go.jp/about-link
- ・自分に合った学習レベルを知ることができる機能も搭載。
- ・会話だけでなく、読み書きに関するコンテンツも収録。
- ●利用者の声(例)
- ・このサイトには日常生活でよく出会うシーンにおける会話がたくさんあり、状況に応じた会話を学ぶことができるので便利です。
- ・動画には、日本語と外国語、ローマ字の字幕があるため分かりやすく、それらを選択できるので自分の能力に合わせて学習ができます。
- ・動画を通じて日本語を聞くことができ、「聞く」能力を向上させることができます。
- ・言葉だけでなく、日本での生活で遭遇する多くのシチュエーションやその状況での対処法を学ぶことができ、文化・習慣等の理解にもつながります。
- ※本サイトは、文化庁の「生活者としての外国人」のための日本語教室空白地域解消推進事業の一環として、凸版印刷株式会社に委託して開発・運営するものです。
<担当>文化庁国語課地域日本語教育推進室
室長補佐津田
日本語教育推進室坪田
専門職北村
電話:03-5253-4111(内線4845,4895)
FAX:03-6734-3818
E-Mail:[email protected]
+*◆*・。+.*.◇+*・。+..◆+・。*◇・.。
出典:文化庁ホームページ(URL)